今こそお茶を飲もう!
ご自宅で、職場で、急須を使ってお茶を飲む機会はどれくらいありますか。
ペットボトルや缶、ティーバッグの普及により、お茶を飲むことはあっても急須を使ってお茶を飲む、ということ自体あまりしない、という方が多いのではないでしょうか。
時間がかからなくて、片付けが簡単で、すぐ手に入るものを欲してしまう気持ちは誰にでもあるもの。
しかし、心がざわざわしやすいこんな時期だからこそ、お湯をわかし、急須でお茶をいれて飲みませんか。

その昔、お茶は“薬”という扱いを受けていました。
日本で一番古い“茶”について触れられている書物『喫茶養生記』には、
茶は養生の仙薬なり。延命の妙術なり。
(訳:茶は健康増進のための素晴らしい薬であり、寿命を延ばす優れた手立てである)
とあり、健康で長生きするためには茶を飲もう、と書かれています。
実際『喫茶養生記』を書きあげた栄西禅師は、平均寿命が25歳だった時代、74歳まで生きていることがわかっています。
また現在放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場してくるであろう源実朝の二日酔いをお茶(正確には抹茶)で治したという記録が『吾妻鏡』に記されています。
それでは、健康で長生きできて、美味しいお茶を飲むためにはどうしたらいいのでしょう。
お茶にはさまざまな種類がありますが、例えば、煎茶の場合は、お湯の温度と抽出時間が大切です。
100℃のお湯では少し温度が高いため、急須に直接お湯を入れず、湯飲みなどに一度入れてから急須に移し替えると適温になります。
(このときやけどには十分ご注意ください)
抽出時間は約30秒。

2〜3杯お茶をいれる場合は、つぎ始めはうすく、後になるほど濃くなるため、お茶の濃さが均等になるようにつぎ分け、最後の一滴まで残さずいれます。
急須の中にお茶が残ってしまうと、2煎目、3煎目が美味しくいただけませんので注意をしてください。
ほかにも、玉露やほうじ茶、冷茶の場合など、お茶の種類によっていれ方が異なりますので、下記参考リンクを見てお茶をお楽しみください。

参考:伊藤園 お茶百科
http://www.ocha.tv/how_to_brew/nihoncha/
漢方ライフ 『喫茶養生記』〜長生きの人にお茶好きが多いのはなぜ?
https://www.kampo-sodan.com/column/entry-1824