映画「もち」
平成28年(2016年)3月、これまで数々のCMやMV、映画などを手がけてきた小松真弓監督が、岩手県一関市の食文化である「もち」を紹介する30秒〜60秒くらいのプロモーション映像をコロカルの及川卓也統括プロデューサーからオファーされ受けたことが始まりでした。
30秒〜60秒ぐらいのプロモーション映像が約3600秒(60分)の映画の企画への発展したのは、小松監督の取材力によるもの。
一関のもち文化の取材は、やがて一関の“人”や一関の人が“大切にしているモノコト”へと広がり・・・取材で感じ気付いた“変わりゆく世の中でも残していくべきもの、忘れてはいけない心がある”ことを伝えるため、限りなくノンフィクションに近いフィクションという形の映画が作られることになります。
この映画で是非感じて欲しいこと、それはキャストが全て演技経験のない一関市民であること、そして、小松監督自ら脚本を書きおろしたものの、撮影は脚本がないものおとして進めていったということ。
一関の人や、その人たちが大切にしているモノコトを“残す”ための映画なのだから「その土地のにおい、みたいなものを纏っている人たちが出てくれないと意味がないと思ったんです」と小松監督は言っています。
また、演技未経験の人々に作り込んだ演技をしてもらうことは“変わりゆく世の中でも残していくべきもの、忘れてはいけない心”をそのまま残すという意図に反するものだったため、取材でヒアリングした内容を再取材するという形で撮影するなど、非常に苦労が多かった撮影だったと感じられます。
忘れない努力をしても思い出せなくなる記憶、思い出そうとしても思い出せなくなる記憶、そして、いつか完全に忘れてしまう記憶。
ユナを通して、そんな大切な記憶を思い出すきっかけを作ってくれる映画「もち」是非ご覧ください。
引用・抜粋
映画「もち」ホームページ
http://mochi-movie.com/